PLANT FACILITIES環境に配慮した大型設備での中間処理

産業廃棄物中間処理設備

産業の発達に伴い、事業者から排出される廃棄物の形状や材質は様々に変化しています。豊田ケミカルエンジニアリングでは、時代が要求する適正処理に対応する最新の産業廃棄物処理プラントを稼動。安定した処理能力と万全の管理体制で、産業廃棄物処理の幅広い要望にお応えしています。

液状廃棄物は、濃縮後に濃縮液焼炉に噴霧して焼却、固形廃棄物および一部の液状廃棄物は、ロータリーキルンへ投入されます。
それぞれの炉から発生する排ガスは、合流後に乾式電気集じん装置、イオンスクラバー、ダイオキシン吸着塔で有害物質を除去します。

産業廃棄物のうち、液状廃棄物は、ロータリーキルンと二次炉内に噴霧し、固形廃棄物は、投入ホッパーを経て、ロータリーキルン内に投入します。また、医療系廃棄物などの「箱物」は、専用の箱物供給装置にて自動投入します。
ロータリーキルン内に入った固形廃棄物は、抑制燃焼することにより、(チャーと呼ばれる)可燃性ガスと可燃性廃棄物の熱分解によって発生する炭化した固形物になります。可燃性ガスは、二次炉へと導かれ、チャーはロータリーキルン中央から吹き込まれる燃焼用空気により燃焼を促進させ、さらにストーカーによって完全燃焼します。
二次炉を出た排ガスは、排熱ボイラーで熱回収され、減温塔でガス温度を急冷し、バグフィルタにてばいじんおよび有害物質を除去した後、活性炭吸着塔にてダイオキシン類を高効率除去しています。

プラント運転状態をリアルタイムで制御

廃棄物の性状によって刻々と状態が変化するプラント内において、各所に設置されたセンサーにより、機器の運転状態・温度・圧力・流量・pH・CO・O2等の情報が制御室にリアルタイムで集まります。同時に各制御機器がそれらの情報を基に廃棄物処理に最適な運転状態を確保します。

熱エネルギーの有効利用

当社では、排熱回収と回収蒸気の有効利用について特に重視して設備計画を行っており、回収蒸気は構内各所の加熱熱源として有効利用すると共に、廃棄物発電として1930kwの蒸気タービンを備え構内の電力として利用しております。
2011年10月4日には、「産業廃棄物熱回収設備設置者」として全国初の認定を受けました。